妊娠初期は、妊娠が判明しとても嬉しい時期ではありますが、体調不良などのマイナートラブルが起きやすい時期でもあります。
中でも腹痛が起きると「赤ちゃんは大丈夫かな?」と不安になってしまいますね。私も妊娠初期に腹痛が起きたことがありました。今回は妊娠初期の腹痛について私の体験談も交えながら詳しくお伝えしていこうと思います。
目次
こんな腹痛なら心配なし
一口に「腹痛」といってもいろんな種類があります。まずは心配ない腹痛からお伝えしていきます。
(1) 子宮が大きくなるために起こる痛み
妊娠初期は、子宮を支えている靭帯が引っ張られることによって痛みが生じることがあります。妊娠前はニワトリの卵くらいの大きさだった子宮は、妊娠2か月でガチョウの卵大、3か月で握りこぶし大とどんどん大きくなっていきます。
それに伴う痛みが出るのは自然なことで、赤ちゃんが成長している証です。私は初期に時々キュッとした痛みを感じましたが、人によってチクチクする痛みや張るような感じなど、感じ方はそれぞれです。
(2) 横になって安静にすると収まる痛み
腹痛を感じたときは、無理をせず横になるのが一番です。30分ほど横になって痛みが軽くなれば心配いりません。
私も動くたびにチクっとした痛みを感じたことがありました。そんなときは今までしていた家事をすぐに中断して休みました。すると数十分で痛みが消えましたよ。
(3) 上部の痛み
子宮は下腹部にあるので、上部に痛みがあっても赤ちゃんには直接は関係ありません。ただ、胃が荒れている可能性が高いので、胃に優しいものを食べ、あまり続くようなら主治医に相談しましょう。
(4) 便秘による腹痛
便が何日も出ず、下腹部に鈍痛があるようなら便秘による腹痛かもしれません。腸にたまった便が原因で赤ちゃんが押しつぶされる…ということはまずありませんし、
トイレで普通に力むくらいなら影響はないので安心してください。しかし、何日も便が出ないと気持ち悪いです。トイレで力みすぎるのもあまり良くないので、便秘がひどい場合は病院で薬をもらいましょう。
こんなときはすぐ病院へ
妊娠初期に起こる腹痛の大半は上記でお伝えしたもので、基本的には心配いりません。しかし、中には流産の徴候である腹痛もあります。
以下の症状があるときは要注意です。
(1) 出血(鮮血)を伴う時
出血といってもいろんな種類があります。
おりものに血が混じったようなピンク色の出血と、月経の始まりか終わり頃のような茶褐色の出血は妊娠全期間を通してよく見られるものなので、すぐに収まるようなら大丈夫です。2、3日続くようなら病院へ行きましょう。
しかし、真っ赤な鮮血があった場合は何か異常が起きているサインかもしれません。流産、切迫流産の可能性もあります。もちろん心配ない場合もありますが、自己判断せずすぐに病院へ行きましょう。
(2) 痛みが強くなる時
心配ない腹痛の場合、痛みはだんだんと遠のいていきます。安静にしてても痛みが強くなる場合は流産や切迫流産かもしれません。すぐに主治医に相談しましょう。
(3) 激痛を伴うとき
この場合も流産や切迫流産かもしれませんが、それより怖いのは子宮外妊娠です。
卵管で受精卵が成長してしまった場合、激痛を伴います。卵管が破裂すると危険なので手術の必要があります。妊娠初期で正常妊娠か確認していない人は特に緊急性があります。
一人で抱え込まないことが大事
妊娠初期の腹痛について色々お伝えしていきましたが、同じ症状でも痛みの感じ方は人それぞれです。
微妙な痛みのときはどうするの…?と不安になってしまいますね。私も腹痛が起きたとき、検診が4週間に一度しかないのもあって不安になったので、病院に電話をして症状を伝えました。
その時は「2、3日様子を見て病院に来てください」と電話口で言われましたが、専門家に症状を伝えられただけで安心したのを覚えています。
もちろん赤ちゃんは元気でした。だから少しでも不安に感じたら遠慮せずに病院に電話することをお勧めします。数分の電話で精神が安定することもあります。
不安になったらすぐ相談を
いかがでしたか?妊娠初期の腹痛を経験する妊婦さんはとても多いです。自分の体調に敏感になりつつも、不安になりすぎないでくださいね。マイナートラブルを乗り切って、快適なマタニティライフを過ごしてくださいね。