妊娠中、便秘に悩む人はとても多いと思います。ただでさえお腹に赤ちゃんがいてお腹が張っているのに、さらに便秘で苦しい思いをするのは耐えがたいことです。
ここでは便秘になる３つの原因と、お薬での処置が初めての方でも安心して使える代表的な２つの処方薬をお伝えしたいと思います。
便秘でお悩みの方は参考にしてみてくだい。
目次
妊娠中に便秘になる３つの原因
妊婦が妊娠中に起こるトラブルの代表的なことが「便秘」です。今まで、便秘の経験がなかった人でも、妊娠中に便秘を経験することがあるはずです。妊婦が便秘になりやすい原因は、大きく３つあります。
(1) 妊娠中の運動不足
一つ目は、運動不足になるためです。妊娠すると、どうしても安静に過ごしたくなります。そのため、腸が活性化せずに便秘を引き起こします。実は妊娠初期は、便秘に悩むことはあまりありません。
妊娠中期頃になってくると、おなかが大きくなってくるため外に出ることが億劫になり、運動不足になるのです。しかし、妊娠中期は、安定期でもあるため、運動を行う絶好のチャンスだったりもします。
(2) 力を入れることへの恐怖心
二つ目原因は、いきむことへの恐怖心です。妊娠後期になってくると、おなかも大きくなり赤ちゃんの姿をエコーで確認することもできるようになってきます。すると、妊婦は「いきんだときに赤ちゃんも一緒に出てきてしまうのではないか」と思ってしまうのです。その恐怖心から、いきむことができずに便秘になってしまうのです。
いきめずに、便秘が続いていると腸の中で便は水分を失い、どんどん固くなってきます。すると、さらに便秘は頑固になり悪循環をまねくのです。
(3) 体内の水分不足
三つ目の原因は、水分量の減少です。妊娠後期になると、出産に備えて体は水分をため込み始めます。よく、歯磨き中に歯ぐきから出血が増えたと訴える妊婦がいます。
これも同じ理由で体が体内の血液量を増やしているため、出血しやすい状態になっているのです。
妊婦の便秘対策方法
便秘は、長引けば長引くほど頑固になります。一番良いことは、便秘になる前に便秘対策をしておくことです。私は、妊娠中にとても食事に気を付けていました。便秘対策のために取り入れていた食品は、ドライプルーンです。
ドライプルーンを一日三個ずつ食べていました。ドライプルーンには、食物繊維が豊富なだけでなく、便秘に対する効能もあります。卵のようにアレルギーの心配も少ないため、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
身体のリズムを整えるのも効果的
また、毎日決まった時間にトイレに座っている方法も便秘に効果があります。これは、便意に関係なく、決まった時間にトイレに座ってみるのです。すぐに効果は期待できませんが、数週間たつと体がリズムを感じ、自然なお通じが期待できます。
妊婦が便秘になってしまったときの対処方法
私は、二回の妊娠出産を経験しましたが、二回とも便秘になりました。自分でも色々と対策をしてみたのですが、妊娠後期にはまったく効果がでなくなりました。お手上げになったため、定期健診のときに、産婦人科医に相談をしました。
即効性がある「ラキソベロン」
妊娠中でも使うことができる便秘薬は数種類あります。一番即効性があり、使い方も簡単な薬は、ラキソベロンでした。ラキソベロンは、就寝前にコップ１杯の水に数滴たらして飲むだけです。味も色もにおいもないため、飲みやすい薬でした。
しかし、いつもいつもラキソベロンに便通を頼っていると、だんだんと効き目が弱まってくるのです。私は、使い始めは3滴程度で効果がりましたが、最終的には13滴入れて飲んでいました。
処方が初めて方におすすめな「酸化マグネシウム」
もう一つ、代表的な便秘薬は酸化マグネシウムです。これは、腸に刺激を与えたりする薬ではなく、便を軟化させる薬です。そのため、即効性は期待できないのですが、そのぶん便秘薬を使ったことがない人でも安心して使える便秘薬です。
妊娠中に薬を使うことに抵抗があるかもしれません。しかし、上記の二つの便秘薬は体内に吸収されないため、胎児への影響もないので安心して使うことができる処方薬です。
安易な自己判断が一番危険！
もちろん薬には変わりないので、妊娠中の投与は用心深く行うべきです。妊娠中の便秘で、安易な自己判断で市販の便秘薬を使うことは危険です。便秘について、医師に相談することを恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、産婦人科医からみれば、妊婦からの便秘相談は日常茶飯事のことなのです。かかりつけの産婦人科医に、まず相談することがとても大切なことになりますので、気軽に相談してみてくださいね。