妊娠中に運動することで得られる一番のメリットは、ずばり体重管理です。妊娠中は、体重管理の徹底を産院から言われます。
妊婦が体重管理を行うために、食事制限をすることは控えたほうがいいでしょう。運動による体重管理は、お産のための体力増進にも役立ちます。
しかし、妊娠中はおなかが大きくなると、重心が前にくるため不安定になります。転倒のおそれがあるような過激な運動は避けるべきです。
ここでは妊娠中の運動について、開始のタイミングやおすすめの運動方法をご紹介します。
妊娠中の運動のメリットと最適な開始時期とは?
妊娠初期は、つわりなどで体調がよくない時期のため無理して運動する必要はありません。妊娠中期に入って安定期になったら運動開始の時期です。そして、妊娠後期になるとおなかもかなり大きくなるため、動きづらくなってきます。
また、妊娠後期は貧血に悩む人も増えるため、屋外での運動は難しくなるでしょう。妊娠中に屋外でできる運動に最適な時期は、意外と短いものです。
おなかが大きくなっても、部屋の中でできるエクササイズを知っておくと、長い期間運動することができます。最近は、マタニティヨガのDVDも販売されています。一つ持っていると、お部屋で気軽に気分転換できます。
妊娠中のおすすめな運動
1ウォーキング
妊娠中は、一人で部屋にこもっているといろいろなことを考えてしまって、気分がふさぎがちです。そんなときは、ウォーキングがおすすめです。
体調のいい午前中に、スニーカーをはいてウォーキングをすると、お昼寝もできて日ごろの睡眠不足も解消します。筆者は、妊娠中期から毎日3時間ウォーキングをしていました。
帰ってくると、びっしょりと汗をかいて食事もおいしく食べることができました。また、毎日続けることで基礎体力が向上しました。
最初のうちは、3時間歩くことは体力の限界に近かったのですが、最終的には4時間でも歩けそうな感じにまで体力が向上しました。
基礎体力は、お産にとっても大切なものです。
妊娠中の体重管理だけでなく、ウォーキングには体力の向上が期待できます。そして、ウォーキングはお金がかからないこともメリットです。今まで行ったことがない道を歩いてみたり、知らなかったお店を新たに発見したりと、精神的にもいい効果が期待できます。
2マタニティビクスやマタニティスイミング
マタニティビクスやマタニティスイミングは、大きな産院でイベント企画されていることがあります。また、大手のスポーツジムやクラブでも行っています。
マタニティーと名がついているため、お客はみんなが妊婦です。安全面に配慮して、無理のないプログラムで進めてくれるため、楽しく運動することができます。また、妊婦友達ができることも大きな魅力です。
妊婦友達は、出産後にはママ友になってくれます。また、お金を払って決まった日時に行うため、一人で行う運動よりも続けやすいでしょう。
妊娠中の運動の注意点
妊娠中に限らず、水分補給はこまめにするようにします。また、転倒防止のため靴選びは慎重に行います。そして、なによりも無理をしないことです。
妊娠中は、一日一日で体調が変化します。とくに、妊娠初期と後期は変化が激しい時なので注意して運動をしてください。妊娠後期は、貧血になりやすい時期です。
脳貧血は、ウォーキングの途中でパタリと倒れてしまうかもしれません。気分が悪くなったら、倒れる前にその場でかがむことが大切です。
そして、安全な場所で休むか家族に迎えにきてもらうといいでしょう。場合によっては、周りの人に助けをもとめることもあるでしょう。急なトラブルで、病院にいくことがあっても大丈夫なように、一応の現金と携帯電話や連絡先、そして母子手帳を持って出ることも大切です。
妊娠中の適度な運動は、体重管理や楽なお産に結びつくためおすすめです
妊娠中の運動は、よいことですが人によっては気を付けなければならないことが多くあります。気になることがあれば、かかりつけの産科医に相談するようにしましょう。