安定期である妊娠中期を終えると、いよいよ妊娠後期に入ります。妊娠後期は、急激に体重が増えたり血圧が上がったりと思わぬトラブルに見舞われたりもします。
しかし、臨月に入ると再び落ち着きを取り戻す人が多いのです。そして臨月は、里帰り出産を予定している人は実家に帰る時期でもあります。
ところが、実家に帰ると想像もしていなかったなやみが湧き上がってくるのです。それは「暇」です。実家に帰ると、大きくなったおなかを気遣って、「座っていなさい」と言われる生活が始まります。
暇というものは一定時間を過ぎるとストレスにもなってきます。しかも、初めての出産となると出産が間近に迫ってくることへの不安も重なります。親切にしてくれる実家の家族に、八つ当たりすることもあります。
ここでは、家にこもっている日々が1か月近く続く方に、臨月の賢い過ごし方についてお話ししたいと思います。
目次
過ごし方1:赤ちゃんの小物づくりをする
臨月に実家で行える作業として、パッチワークがあります。
生まれてくる赤ちゃんに何かプレゼントしたいと思っていました。
裁縫が得意な友人は、手縫いで肌着やじんべいを縫うのもおすすめです。裁縫が苦手な人や、パッチワークの経験がない人でも、四角をつないでいく単純作業ですので、とても簡単にできます。パッチワークは、時間がかかるけれど、どんどん形になっていく楽しさがあります。また、材料も家にあるはぎれで十分です。
大きなおなかでも出来る作業
実家に帰ると、意外と自分が小さかった頃に使っていたバッグの布のあまりや、懐かしい生地が余っているものです。また、座ったまま作業ができるため、大きなおなかでも楽に作業ができます。そして何よりも、作業に夢中になることで無心になるため、出産に対する恐怖心から解放さます。
肌に直接あたる部分には、ガーゼ布を使用すると、赤ちゃんに喜ばれます。出産後に、生まれたばかりの我が子に自分の手作りの品をプレゼントできることはとてもうれしいことです。何より退屈な時間を前向きに過ごせます。
スタイならもっと簡単
パッチワークが苦手な方には、小さなスタイ(よだれかけ)もおすすめです。スタイは手縫いでも簡単に作ることができます。また、何枚あってもうれしい小物です。臨月は家にこもっていることが、ある意味妊婦さんの仕事でもあるのです。
臨月に備えて、外に出かけられるうちにお気に入りの布を買っておくこともいいかもしれません。
過ごし方2:出産後に考えられる悩みについて調べておく
出産後は、想像を絶する日々が始まります。夜と昼の区別はなくなり、新たな心配や疑問が次々と出てきます。最近はインターネットでも書籍でも育児や出産に関する疑問はほとんど調べることができます。
- 初めての発熱の対処法
- ミルクの吐き出しのケア
など、初めてでどうしていいか分からない時は、ネットが解決してくれる時代です。
ネットを見る余裕もなくなる!
しかし、生後1か月はインターネットをひらく余裕すらありません。出産後の悩みは、ほとんどの人が共通の悩みとして現れているものばかりです。事前に知っておくことで、もっとゆったりと出産後の生活を送ることができます。
臨月は外出が困難なため、家での時間がたくさんあります。インターネットで夜間の授乳のコツや母乳が出なかった場合の対処法の知識を調べて、知識を蓄える時間にすることも良いでしょう。
臨月とは出産に備える時期です。出産に対してただ心配や恐れるだけでなく、知識を得ることで恐怖を軽減することもできます。
過ごし方3:内祝いの手配の下準備をしておく
出産後、1か月以内をめどに出産祝いの品が届きます。出産祝いをいただいたら、内祝いをお返しすることが礼儀です。最近は、カタログやインターネットで内祝いを手配することもできます。生まれたばかりの赤ちゃんを連れて、百貨店に内祝いの手配に行くことは避けたほうがいいでしょう。
今から出来る準備は早めに
カタログにしてもインターネットにしても、いただいた金額に見合った内祝いの品を探すことは、意外と時間がかかる作業になります。
出産祝いは、だいたい相場が決まっています。五千円、一万円、三万円以上とグループ分けをします。そして「五千円程度の品をいただいたら、三千円程度のタオルの詰め合わせを内祝いにする」と決めて、だいたいの商品を決めておくのです。
そして、実際にお祝いをいただいたら、注文書に名前や住所を記入していけば、内祝いリストが同時に出来上がります。臨月は、出産のことばかり考えてしまいがちです。しかし、出産後の内祝いを考えることで前向きな気持ちになることができます。
最後に
臨月は長い妊娠期間の総仕上げの期間です。そのため、ゆったりとした気持ちで過ごすことが一番大切です。出産に対する不安がこみ上げてくる時もあるかもしれません。しかし、出産はつらいことではなく「赤ちゃん誕生の瞬間」です。
これからの赤ちゃんとの新しい生活は、あなたの価値観を一変させるほどすばらしいものです。その素晴らしい瞬間へのカウントダウンの時期と考えて、ゆったりとした気持ちで過ごしてみてください。