良いことばかりじゃない?妊娠中にダイエットをすることのデメリットを上げてみた

pepperoni-476711_640妊娠前は、自分の体は自分だけの物でした。しかし、妊娠したと同時に体は赤ちゃんの物でもあるのです。

母体は、赤ちゃんを育てるための根幹となり、胎児を育てる栄養は母体が摂取したものがそのまま胎児の栄養となります。妊娠中の栄養管理は、妊娠中だけに限らず、赤ちゃんの一生にまで影響を与えることが近年わかってきています。

妊娠期間は、一生のうちでわずか数カ月です。その期間は、美容目的のダイエットを考える時期ではありません。自分の一時的な欲求が、赤ちゃんの一生の問題に直結することを忘れてはいけません。

妊娠中にダイエットをすることのデメリット

妊娠中に体重が急激に増える時期があります。しかも、妊婦健診では体重の増加は厳しくチェックされ、急激な増加は注意を受けることになります。そのため、妊婦の中には妊娠中にもかかわらずダイエットを考える人がいます。

しかし、妊婦は体重が増加することは当たり前なのです。妊娠中にダイエットをする人は、まず食べる量を減らしがちです。

妊娠初期であれば、胎児が必要とする栄養は微量なため、母体から摂取することができます。しかし、胎児の発育に不可欠な鉄分は食事が足りていないと、瞬く間に不足してしまいます。

過度なダイエットで貧血に注意!

妊娠中に鉄が不足して、貧血になる妊婦はとても多いです。鉄貧血は、産婦人科が処方する鉄剤を服用することで回復します。しかし、出産は出血を伴うため、再び貧血におちいることが多いのです。

貧血は、産後の育児をとても大変にしてしまう原因となります。最近の日本人女性は、やせ型がおおいため、やせ形のまま出産を迎える人が増えています。

その結果、小さな赤ちゃんが多く生まれています。昔は、「小さく生んで大きく育てろ」と言われていました。しかし、現代の研究では、「小さく生んでから大きく育てることは、将来の成人病リスクを高める」とわかってきました。妊娠中は、一時のスタイルを考えるよりも、赤ちゃんの一生の健康を重視するべきなのです。

妊娠中の体重管理方法

それでは、妊婦の体重管理はどうしたらいいのかについてお話しします。私は、妊娠初期で7キロ増となり、産婦人科医に注意を受けました。体重が増加しすぎた妊婦は、出産がつらくなることは有名な話です。

私も初めての出産だったため、太りすぎでつらい出産をすることは嫌でした。

そこで、安定期に入った妊娠5カ月から毎日ウォーキングを始めました。毎日3時間のウォーキングです。これは、大変効果があり、一番太りやすい妊娠中期は全く体重増加はしませんでした。

ウォーキング後は、とてもおなかがすきました。私は食事制限はしないかわりに、食べた物をすべてノートに書き込みました。そうすることで、栄養バランスや量を目で確認ができ、食べすぎや偏りを防ぐことができるのです。

減らすことより増やさない努力を

妊娠中のダイエットは、減らすことではなく、増えすぎてしまったら、それ以上増やさないように調節することが大切なのです。また、産後は慣れない育児と母乳から体重は減っていくことが通常です。

妊娠中はあまり体重にこだわらずに、出産後に体力が回復してから、少しずて運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

きれいなお母さんとは、どんな人なのか

出産を経験すると、女性の価値観はとてもかわります。「子供を産むならどんな子供がいいですか」と質問したとき、独身女性ならば「賢い子」「かっこいい子」などと答えるでしょう。

しかし、出産間近の女性に同じ質問をしたら、きっと「健康に生まれたらなんでもいい」と答えるでしょう。子供からみたお母さんも同じことなのです。子供は、健康で明るいお母さんが一番好きなのです。けして美人なママを望んではいません。

年から年中ダイエットで、食べている姿を見たことがないようなお母さんは、子供から見たら心配なだけです。それよりも、「おいしいね」といいながら一緒に食事をして、外で元気に運動をするお母さんが本当に「きれいなお母さん」なのです。

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