出産という大仕事を終えた女性はここからが初まりで、いよいよ本格的な育児が開始されます。
しかし、初めての育児に悩む事や困惑される事も多く産後うつに陥ってしまう方も少なくありません。それだけ初めての育児は不安な事や心配になる事も多く大変だという事がわかるでしょう。
今回は産後うつのチェック項目や産後うつになった時の対処法などについてご紹介させていただきます。
目次
産後うつによる症状とは?
人により様々な形です産後うつの症状が現れますが、その中でも産後うつによるチェック項目を公開します。
3つ、4つ以上当てはまるという方は産後うつの可能性も視野に入れて、無理をせず、地域の保健師さんに相談したり、心療内科医に診てもらう事をオススメします。
産後うつチェック項目
◻︎意味も無く気分が落ち込み涙が出る
◻︎常にイライラして落ち着かない
◻︎家事の段取りが組めない程考えがまとまらない
◻︎自分の好きな事にすら興味が湧かない
◻︎性欲や睡眠欲などの欲が無くなる
◻︎過食気味又は拒食気味になる
◻︎子供は可愛いが育児を苦痛に感じてしまう
◻︎全ての物事を悪く考え自分が悪いと思ってしまう
◻︎化粧やスキンケアなど美容をサポートする気が起こらない
◻︎洋服やアクセサリーに魅力を感じない
◻︎自分の大変さを理解出来ていないパートナーにイライラする
◻︎将来や先の事を考えると不安になる
◻︎他人との交流が億劫で面倒臭い
◻︎頭痛や吐き気に襲われる
◻︎便秘や下痢になる
◻︎頻繁に胃痛に襲われる
このチェック項目を1つの産後うつの目安として考えてみるのも良いでしょう。
基本的に産後うつになると、精神的に不安定な日々が続き、判断能力や行動力が衰え、感情が表にあまり表れなくなるといった症状が表れます。重症化する前にきちんと自己管理をして適切な対応を行いましょう。
産後うつによる対処法
産後うつによる疑惑を持たれたら、なるべく早めに精神科や心療内科へ診察に行きましょう。産後うつとは鬱病の一種でもある為、重症化させないに越した事はありません。
精神科や心療内科を受診する事により、カウンセリングや薬物療法を行ってもらいます。症状が軽症であればカウンセリングのみで症状が改善していくケースもありますが、重症であると、抗鬱剤や精神安定剤の処方などされる場合もあります。
医師の指示に従って正しい対処法を実践する事が第一です。
産後うつによる対策
産後うつは育児を完璧に求めるママさんなど責任感が強く、しっかりした方になりやすい傾向があります。
理想と現実の差や、想定外の事から落ち込む事が増え、悩みを抱え、疲れきってしまって発症するケースが多いようです。
産後うつ対策に大切な事を紹介します。
(1) 睡眠時間をしっかり確保する
育児により睡眠時間も削られてしまいますが、少しでも多く睡眠時間を確保しましょう。睡眠時間があまりに少ないと気分も落ち込みやすく、考えがネガティヴな方向へと進んでしまいがちです。
(2) 育児に完璧さを求めない
育児には正解不正解が明確にあるわけでは無いので、自分らしく育児をこなす事を心掛け、完璧を求めないようにしましょう。完璧な人間なんていないのと同じ様に完璧な育児があるわけではないです。
(3) 頼れる存在や相談相手を見つけておく
育児に行き詰まりを感じた際に、頼れる方や相談相手がいる事により、その人達の大きな存在から安心感を得ることが出来たり、相談や悩みを話して不安の解消へと繋げることが出来ます。1人だけで抱え込まずに済むと言う利点です。
(4) 適度に休憩や息抜きをする
自分にとっての限界が来る前に、少しの間パートナーや家族に子どもを見ててもらい、1人の時間を過ごす、一息つくということも、ストレスを溜め込まない為にとても大切です。
(5) パートナーや家族に協力を得る
自分1人だけで育児をしていると感じてしまうとどうしても1人で頑張ってしまいがちです。パートナーや家族にも協力できる事は携わってもらい大変さを実感してもらいましょう。
抱え込まない環境作りが一番大切です
このように完璧さを求めず、大らかな気持ちで自分らしい育児を行っていく事が大切です。過度に思い詰め過ぎず、楽しく育児を行えれば自分にとっても子どもにとっても1番良い環境作りになります。
それでも万が一産後うつの様な症状が表れた場合は無理せず、早めに医師を受診し適切な処置を行ってください。ママにとって、子どもにとって、気楽に大らかに構えた育児が1番だということですね。
これからの育児を楽しんでもらえるように参考にしてみてくださいね。