妊娠中毒症は母子共にリスク大!気になる症状と発症しやすい6つタイプとは?

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「妊娠中毒症」は発症すると出産直後まで続く、母体にも赤ちゃんにも影響する症状です。今は「妊娠高血圧症候群」と改名されています。

今回は、「妊娠中毒症」改め「妊娠高血圧症候群」について詳しくお伝えしていきます。

妊娠高血圧症候群とは?

その名の通り、妊娠中に高血圧になってしまうことです。
「最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上」となると「高血圧」となります。

妊娠20週以降産後12週まで高血圧が見られる場合、あるいは高血圧でタンパク尿が出た場合に「妊娠高血圧症候群」と診断されます。

高血圧になるとどうなるの?

高血圧になると、血圧を高くしていないと血液が流れにくいので、心臓や血管に負担がかかってしまいます。そうなると母体のトラブルも出やすくなり、胎盤に十分な血液が届かずに、赤ちゃんの発育が悪くなります。

胎盤もはがれやすくなり、非常に危険です。また、早産のリスクもあります。さらに重症になると痙攣や意識障害、脳出血を起こすこともあり、最悪命に関わります。

よって、重症化した場合は出産まで入院し、血圧が上がらないように管理していくことになります。また、陣痛中は血圧が上がりやすいので帝王切開になることが多いです。

一度高血圧になったら産むまで治らないので、気をつけなければなりませんね。

こんな人は注意!

妊娠高血圧症候群は妊婦さんの3〜4%に起こり、誰にでも起こる可能性があります。しかし、次に挙げる6個に当てはまる人はなりやすい傾向にあるようです。

①多胎妊娠
②もともと血圧が高い
③肥満傾向の人、妊娠中の体重増加が著しい人
④持病がある人
⑤血液が濃い人
⑥高年初産

6個のいずれかに当てはまっていたとしても、必ずなるわけではありません。また、1つも当てはまっていなくてもなる人はいます。しかし、一つの指針として、当てはまった人は特に注意してくださいね。

予防法を知って、しっかり予防しよう。

重症化すると怖い妊娠高血圧症候群ですが、ちゃんと予防法があります。私が実践している3つの予防法がありますので、ご紹介したいと思います。

(1) ストレスを蓄積させない

1つ目は、ストレスをためないことです。ストレスを溜めると血圧が上がりやすいからです。私は今妊娠7か月で、非常勤で働いていますが、仕事で無理をしないことを心がけています。

1人で問題を抱え込まないようにし、困った時はすぐに同僚に相談をしています。仕事での問題を家に持ち込まないよう、うまくストレス発散していると思います。また、昼寝を活用して睡眠時間をたっぷり確保しています。

(2) 体重のコントロールを徹底する

2つ目は、体重を増やしすぎないことです。先ほども触れたように、体重増加が著しいと血圧が上がりやすくなります。(1か月に1キロ程度が適切とされています。)

私は割と油っこいものや甘い物が好きなのでちょっと危険ですが、毎回の食事で「少しでもお腹いっぱいになったら食べるのをやめる」「お腹が空いていない時に食べない」の2つを心がけています。

もったいないから、暇だからとついつい不必要に食べ物を口に入れてしまう人もいるかもしれませんが、その積み重ねが体重増加へとつながると思っています。また、野菜を妊娠前よりも摂ることを心がけています。

(3) 血行不良を避ける

3つ目は血行を良くすることです。血行が悪くなると血圧が上がりやすくなります。

私は妊娠してから毎日湯船に浸かっています。また、長時間同じ姿勢を続けないように気をつけています。何時間か机に向かわなければならない時は、1時間おきに伸びをしたり、家の中を少し歩いたりしています。

検診でしっかり血圧チェックを!

妊娠高血圧症の怖いところは、初期段階では自覚症状がないことです。定期健診にしっかりと行き、定期的に血圧をチェックすることが大切です。

早期発見がとても重要で、高血圧になりそうになったら生活習慣、食生活の見直しをしましょう。

最後に

妊娠高血圧症は重症になると大変ですが、母子ともに元気で軽症なら経腟分娩も可能です。

ならないことが一番ですが、なってしまってもその後の心がけ次第で通常の妊娠生活を送ることができます。妊娠高血圧症の知識をしっかりと身につけ、快適な妊娠生活を送ってくださいね。

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