この腹痛は流産の可能性?妊娠初期に下痢になる3つの原因と注意点

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妊娠中は様々な体調不良に見舞われやすいと言われていますが、妊娠初期になりやすい症状の1つとして下痢が挙げられます。お腹に赤ちゃんがいるのに下痢になってしまうと心配ですし、初期ならなおさらですよね。

今回は妊娠初期に起こりやすい下痢について、原因や対処法などを詳しくお伝えしていきます。

妊娠初期に下痢になる原因と対処法は?

3つの原因と対処法を紹介していきます。

(1) ホルモン分泌による下痢

妊娠するとhCG(絨毛性ゴナドトロピン)や女性ホルモンのプロゲステロン、エストロゲンが大量に分泌地されます。これらのホルモンが出ると腸の働きが弱くなり、腸内でうまく水分が吸収されなくなってしまうため、下痢になることがあります。

ホルモン自体は妊娠継続のために必要なものなので止めることはできませんが、「食べ方」に気をつけることで症状は軽減できます。腸に負担をかけないように、1回の食事を数回に分けて食べましょう。消化に良いものを食べるとさらに良いです。

(2) 冷えが原因の下痢

妊娠初期はつわりで苦しむ人が多いです。私も妊娠初期はそうでしたが、つわりになるとアイスや冷たい飲み物など冷たいものを好む人が多くなります。

固形物が食べれず、水分ばかりとる人もいます。そうすると体が冷え、お腹を下しやすくなります。辛い時期だとは思いますが、できる限り暖かいものを口にしてほしいです。

それが難しければ、毎日湯船に浸かったりホッカイロを貼ったりして冷えを防ぎましょう。私はホッカイロをお腹と背中に貼っていました。とても暖まりましたよ。

(3) 鉄剤の副作用

妊娠すると血液が薄くなるため、多くの妊婦さんが貧血になります。

産婦人科の妊婦健診で何度か血液検査がありますが、それに引っかかってしまうと鉄分を補う「鉄剤」が処方されます。鉄剤の効果は抜群なのですが、「下痢になりやすくなる」という副作用があります。

実は私も妊娠中貧血になってしまい、鉄剤の副作用で下痢になったことがあります。次の項目でも述べますが、あまりひどい下痢でなければ赤ちゃんは大丈夫ですので、自己判断で薬を減らしたりしない方がいいと思います。

貧血の方が心配なので。次の妊婦健診で担当医に相談をし、その指示を仰ぎましょう。

下痢による流産の可能性は?

ひどい下痢で、強い腹圧がかかることは妊婦さんにとってよくありません。というのも、子宮を収縮させる筋肉と腸を動かす筋肉は同じ自律神経がコントロールしているため、子宮収縮につながることもあるからです。

そこで心配になってくるのが、流産のこと。下痢による流産の可能性はあるのでしょうか?

あまり心配しなくても大丈夫

結論から先に言ってしまうと、「下痢=流産」ではありません。多少の腹痛や下痢で流産することはまずないので安心してください。

「妊娠初期に下痢になって流産してしまった」という話を聞いたとしても、それは「別の原因(染色体異常など)で流産し、同じタイミングでたまたま下痢になった」だけだと思います。

妊娠初期の流産のほとんどは赤ちゃんの染色体異常で、受精した時から運命は決まっています。下痢になってもあまり心配しないでくださいね。続くようなら健診のときに相談をしてみましょう。

脱水症状を伴うときは注意

「流産はあまり心配しなくていい」というお話をしましたが、ひどい下痢が何日も続き脱水症状を伴うようになると母体が心配です。

妊娠初期だと赤ちゃんはまだ母体に蓄えられた栄養で育っているので大丈夫です。水分をこまめに摂り、様子を見て産婦人科に行きましょう。産婦人科で下痢止めの薬を出してもらえるかもしれません。

点滴で栄養補給をしてもらうということもできます。実は私も妊娠初期ではありませんが、23週目にノロウイルスにかかりひどい下痢になりました。
そのときはポカリスエットを30分に1回くらいこまめに飲み、ずっと寝ていました。

幸い軽症で2日ほどで治り、産婦人科には行きませんでした。赤ちゃんはもちろん元気でしたよ。

最後に

妊娠初期に下痢に悩む妊婦さんは意外と多いです。しかし、それは一種のつわりのようなものです。

何度も言いますが、下痢が流産の原因になることはほぼありません。下痢になってしまったときは今回紹介した対処法を試し、ゆったりと過ごしてくださいね。

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