今のご時世よく耳にするようになった「離婚」と言う言葉。当たり前ですが離婚をする夫婦にはそれぞれの事情があり、他人にはあまり触れて欲しくないものです。
また、子どもがいない夫婦の離婚と子どもがいる夫婦の離婚では、離婚の際の手続きや揉め事なども全く異なってきます。
そして私の場合は、その2つの中間である「妊娠中の離婚」を経験しています。
- 妊娠中に離婚を考えている方
- その後の生活に不安を抱えている方
そんな方々に私の経験をお伝えします。
目次
妊娠中に離婚を考えた理由
始めに私が妊娠中に離婚するまでの簡単な経緯をお話しておきますね。
私の結婚までの経緯は妊娠がきっかけでの結婚、いわゆるできちゃった婚です。
ただ、交際期間も四年ほど経っていたため、お互いの事もよく理解していたつもりでした。なので当初は何の不満もなく結婚生活をスタートさせました。
離婚を決意した2つのこと
私が離婚を決めた理由、それは「借金」と「浮気」です。
ギャンブルをしていることは知っていましたが、「お小遣いの範囲で」というのが約束でした。それが、隠れて少しづつの借金を積み重ね、気が付けば数百万の借金をしていることが明るみになりました。
これから生まれる子供との生活もあり、今後は絶対に借金はしないことを約束させました。その時は夫も現状のまずさを理解してくれたと思います。
私は子供が出来たのに、生活を改めない夫に少し不信感を持つように。ですが、とうとう離婚を決意した出来事が起こったのです。
妊娠中の浮気が決定打
それは妊娠7ヶ月の頃です。夫の浮気が発覚しました。
しかも、数百万の借金がありながら相手の女性に高級バックを上げたりしてたようでした。
浮気に加え、責任感の無さ、親になる自覚の無さなど、全てに耐え切れなくなり、これから産まれてくる子に対しても悪影響だと考えました。
この時、「子どもに父親は必要かもしれないが必要ない父親もいる!私が1人でお腹の子を守っていこう!」と決意。
離婚を切り出すと、相手は動揺する事も拒む事なく直ぐに応じてくれた為、数日後離婚届を提出しに行きました。
…と、こんな流れです。
妊娠中の離婚の手続き
前置きが長くなりすみません。。
ここから本題のやるべき手続きをまとめます。
親権、監護権などの手続き
離婚届が受理されてから親権、監護権の手続きなどがややこしく、手続きが完了するまで頻繁に市役所へ行かなければなりませんでした。
幸い、元夫は親権も監護権も求めてこなかったので、揉める事なく私が両方の権利を得る事が出来ました。
病院では苗字変更の手続きや出産費用の保証人変更の手続きなども大変でした。なにより手続きの関係上病院で、妊娠中の離婚を告げることがとても言いにくかった記憶があります。
養育費について
養育費は公的措置を取らずに口約束で毎月2万振り込むと言う約束だったのですが、結局1度も振り込まれる事なく音信不通になり逃げられてしまいました。
後々公正証書の作成などしておけば良かったと、とても後悔しました。
今離婚を考えている人は、口約束は絶対にNG!後で泣くことになります!しっかりと書類を作っておかないと効力がありませんので気を付けてください。
養育費の相場や支払い期間などは妊娠中に離婚する場合の養育費についてでより詳しくまとめています。
手当関連について
また、子どもが産まれてからは、児童手当、児童扶養手当、児童育成手当てなど、片親の家庭が受け取れる手当ての手続きや申請をしに市役所へ通うことになります。
これらの手続きは正直めんどくさいですが、離婚が決まったら必ず早いうちに済ませておきましょう。
利用したいサポート
法テラス
法テラスは、無料で弁護士さんに相談できる公的機関なので一度相談してみると良いです。
ただし、無料なので回数制限や時間制限があります。何も知識がないまま相談すると、一般的な説明で相談が終わってしまうので、ある程度知識を勉強してからのほうが、より自分に合った内容を相談できるメリットがあります。
また、あくまでも「相談」なので、全て無料で対応してくれるわけではありませんが利用する価値はありです。
日本法規情報
法テラスが幅広い弁護士に相談できるサービスだとしたら、日本法規情報は「離婚問題専門の弁護士」に相談できるサービスです。
弁護士にも得意分野があるので、離婚問題に強い弁護士に相談すると、より的確なアドバイスがもらえます。
ここも相談窓口は無料です。
ボイスマルシェ
ボイスマルシェは女性専用の電話カウンセリングルームです。
「専門家のアドバイスが欲しい」「誰かに悩みを聞いてほしい」
弁護士に直接相談できるわけではありませんが、女性の結婚・離婚カウンセラーが多数在籍しているので、関係の修復から法的なアドバイスまで幅広く相談ができます。
離婚後の生活
これから産まれてくる我が子を1人で育てていけるのかなど不安要素は正直たくさんありました。
しかし、その我が子を守れるのは自分しかいない!と決心した上での離婚だったので、不安はあるけど頑張るしかない!お父さんはいないけど、その分私がたくさん愛情を与えて不憫な思いをさせないで育ててみせる!と言った意気込みで覚悟を決めました。
周りのサポートに助けられた
離婚後は実家に住まわせてもらうことになり、生活費などは今まで貯めていた貯金で賄っていました。離婚してからの方が悩みも減り、実家の家族にも支えられ、結婚生活を続けていた時の何倍も幸せなマタニティライフを送る事ができました。
その後無事にお腹の子が産まれ、生後半年頃に保育園に入園する事ができたので、働き、生計を立てていきました。
妊娠中の離婚を考えている方へ
離婚を想定して結婚をする人は誰もいません。まして妊娠中の離婚であれば相当の事情があり、悩みぬいた末に考える事でしょう。
離婚の諸事情など知らない赤の他人からすれば、シングルマザーと言うのはあまり良く思われないのが残念ながら事実です。
私も最初は世間の目など気になったりしていましたが、私がこんなに周りの目を気にしているようじゃ子どもが堂々としていられない!シングルマザーでも胸を張って子どもを育てよう。と決めました。
これだけは必ずやること!
私と同じ失敗をして欲しくないのでお伝えしますが、養育費の支払いなどはきちんと家庭裁判所や公証役場などで公的措置を取り、養育費を貰いはぐれないようにしてくださいね。
市役所では片親家庭の手当てについて詳しく教えていただいた方が手当ての申請し忘れなども無くなると思います。
所得制限のある手当てなどもある為、全ての申請が通るわけではないかもしれませんが、知らないと後で本当に後悔しますので、時間をかけてでも役所で納得するまで聞いてください。
子どもと2人なら「シングルマザー」ではない
母子家庭になった事で金銭面では余裕が無く大変ですが、それ以上に子どもが愛おしい為、どんな困難も子の為に乗り越えられます。
子どもの為に本当に必要な配偶者なのか…よく考えて子どもにとって最適の決断をして下さいね。シングルマザーは恥じる事ではありません。むしろ1人で子どもを育て養い、立派な事だと私は思っています。
妊娠中の離婚を考えてる方が少しでも前向きな考えを持つ事が出来れば幸いです。お腹の子の胎教の為にも少しでも楽しい、幸せな妊娠生活を送ってください。