マタニティさんにやってもらいたいのは、「目をつむってヨガ」すること。
マタニティヨガは、目を開けてする時と目を閉じている時とで効果が大きく違ってきます。意外と知られていないことですが、騙されたと思ってぜひチャレンジしてみてください。
何も60~90分ずっと目を閉じている必要はありません。もともとマタニティヨガでは激しい動きはないので、レッスン中目をつむっても出来ることはチャレンジして、呼吸やポーズで身体のどこを使っているか目で見ずに感じてみましょう。
2つの理由で、安全な出産へ導いてくれます。
体内が酸欠に!?
普段、気にすることはないですが、人間のからだの臓器・器官のうち、最大の酸素消費者は脳です。
脳が消費する量は 全体の25%にあたります。酸素を吸い込んでも、ほとんど脳や血液を送り出す心臓に行ってしまうんですね。しかも、何かを学んだり考えたりすればするほど脳が酸素を必要とするため、頭に酸素が集中することになります。
つまり、マタニティヨガのレッスン中、頭で考えれば考えるほど、無意識に脳に酸素を送ってしまうことになり、その他の体内が酸欠状態になってしまっているのです。マタニティヨガの効果を最大限に発揮するためには「何も考えない」ことがとても大切なのです。
目をつむって、外からの情報をシャットアウトするだけでも、脳へ酸素を奪われすぎずに済みます。筋肉や指先足先まで身体の隅々にまで酸素がめぐっていくために、まずは目をつむってみましょう。
しかも、集中力も高まるので、一石二鳥ですね!
参考文献:冷え取り健康ジャーナル社 酸素BOOK
子宮口ってどこ!?
赤ちゃんの成長を見られるのは、月に一度の婦人科検診でしょうか。
いまや4Dでかなり細密な胎児が映し出されます。ただ、そんな科学の進歩に頼らなくとも、毎日の胎動や赤ちゃんの動きでマタニティさんは感じられるでしょう。体感できる情報の方が、重要です。
ただ、感じるのも難しいもので、目に見えない場所に意識を向ける練習をしなければ、胎動も赤ちゃんの動きも感じることはできません。そして、赤ちゃんが生まれる通り道の子宮口もまた、目に見えない場所。目に見えない場所から、いまだ目に見えない赤ちゃんが出てくるのです。
すべて、自分の体内で起こっていること。陣痛は、目に見えないものとの闘いです。
全ては楽に出産するため
自分が出産する時をイメージして欲しいのですが、どんな状態で出産しているでしょうか?
力が入る身体を楽にするため、目をつぶり、呼吸のリズムを整え、赤ちゃんが外に出やすい環境を作ろうとしているはずです。おそらく目を見開き、力を込めて出産する人はいないでしょう。これは本能的に行っている当たり前の行動です。
最後は言われなくてもみなさん目をつぶるのです。自分をリラックスさせて楽に出産できるように。普段から目をつぶるのは楽に出産するための練習。普段から意識的に行っていると、本番もとってもスムーズに出産ができますよ♪
ぜひ普段のマタニティヨガをワンランク高いものにしてみてくださいね。