マタニティヨガインストラクターを目指す人がヨガを通して教えることとは?

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マタニティヨガでは、綺麗なポーズや身体の柔軟性を教えるために行うことが目的ではありません。そうですね…一言でいうと、「メンタルチェンジ」のお手伝いです。

働く女性から、ママになるためにおなかの赤ちゃんと一緒に、ママの心も育てなければいけません。ただでさえ、働いていると外の情報にばかり気を取られて、自分の体調の変化に疎くなってしまいがち。

私が、マタニティヨガの資格をとったときに学び、感じた2つを今日はご紹介します。

① 何事もほどほどに

すごく簡単そうで、とても難しい「ほどほど」の加減。出産も子育てもストイックな方より、ほどほどに手を抜ける人が上手にできています。周りにいる子育てママを思い返してみてください。私も、生徒のママからの育児相談をよく聞きますが、真面目でストイックな方ほど悩みが多いですね。

そんな人はカラダにも表れます。

・ヨガのポーズにばかり気にしてしまう
・頭で考えすぎて、リラックスできない
・柔らかくならないと…と必死にストレッチばかりする
・オーガニックにこだわり、飲み物も限定する

過去にお会いしてストイックさんは、こんな感じでした。

ヨガ経験がある人は、特にハードな動きをしないとヨガをやった気になれなくてマタニティレッスンで満足しないようです。そんな凝り固まった人たちに、考えを否定せずにゆっくりと認識を変えてあげるようにするのが、インストラクターとして腕が問われるところではないかと私は思います。

ハードに動きたい人は、地味な動き(小さな刺激)で満足してもらうこと。頭で考えすぎている人は、カラダで感じる力を高められるように。産道が開きやすくするために、リラックスをする方法を身に付けてもらしましょう。子育てに行き詰まらないよう、妊娠中も生活を制限しすぎずに「ほどほど」で過ごすお手伝いが必要です。

② 自立したママになってもらおう

出産は、独りです。陣痛に耐えるのも、呼吸をコントロールするのも本人しかできません。

仕事は支持する人や相談する人がいます。生活は、自分の責任でなんでもできます。しかし、子育ては日々判断の連続です。子どもにとって何が良いのか。答えは誰も持っていないですが、1つ1つ自分で判断していかなければならない事だらけ。親になったら、メディアや雑誌の情報に流されない心の強さも必要ですよね。

では、どうやってメンタルチェンジをすればいいでしょう。

簡単です!

レッスンに参加する人への話し方を、工夫してみましょう。「次は、あぐらをかいて座ってください。」と、指定するのではなく「次は、自分が楽だな~と思う座り方になってください。胡坐でも、正座でも足を伸ばしてもかまいません・・・」と本人に選んでもらいましょう。

今のカラダを見つめ、自分にあったものを選択することで、自分への理解を深めるだけでなく、先生の指示通りに動くことをしなくなります。この少しの違いで、レッスンの先生が指導者からぐっと距離が近づくはず…

「ほどほどに」手を抜くココロの柔軟性と、自立した判断力。ヨガのレッスンの中で養って頂けるように、「メンタルチェンジ」してもらえるよう私も日々勉強しています。

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