世の中の女性のうち、便秘に悩む人は500万人以上だと言われています。
特に、妊娠するとその割合もさらに増えて、多くの人が悩まされているのが事実です。
助産師の友人から聞いたところ、便秘だと自覚症状があっても、なかなか医師に相談する人が少ないんだとか。
皆さん、むくみや貧血などは相談できても、便秘は恥ずかしさがあるようで人に言えないようです。
そんな独りで悩んでる方へ、5つの解消法をお伝えします。
目次
時期によって異なる便秘の原因を理解しよう
妊娠初期と妊娠中期以降では、便秘になる原因が少し異なります。
妊娠初期は、つわりの影響がほとんど。特に、つわりが酷い人は食べられるものも制限されます。
ごはんの炊けた炊飯器のにおい。
冷蔵庫を開けたときのにおい。
飲食店の前を通ったときのにおい。
今まで平気だったはずなのに、いろんなにおいで気分が悪くなりますよね。
食欲不振になったり、食べてもすぐ戻してしまったり。
そんな人は、食事や水分の摂取量が少なくなることが原因です。
つわりが酷い人ほど、気にかけてみてください。当てはまるかも…と思ったら、食物繊維や下記にある食べ物を積極的に摂るように心がけてみましょう。
次に、妊娠中期以降は、おなかが大きくなるにつれて悩みも多くなります。
おなかが大きくなると子宮が腸を圧迫するので、腸の動きが鈍くなってしまうのが原因。
また、妊娠中に分泌される黄体ホルモンは、腸の運動を低下させる作用があると言われています。
ただでさえ、妊娠中は腸が元気に動きにくいので、意識的に動かすお手伝いをしてあげる必要がありますね!
自分でも出来る、便秘解消法をまとめました。
水分をしっかり摂取する
マタニティさんの体質として、妊娠中は体が油分を吸収しやすくなります。
そうすると自然に、便もかたくなりやすくなります。もうすでに便秘に悩んでいる場合、腸内で便が溜まっている時間が長ければ、その間にどんどん水分が失われていっています。
便をやわらかくするために、水分をしっかりとたくさん摂取するようにしましょう。
食べるものを厳選してみる
妊娠する前から便秘に悩まされている人は、便秘には食物繊維が効果的だと知っているはずです。
さらに腸の動きを活発にするなら、朝食をしっかりとること!腸を朝起こしてあげれば、活動もスムーズになります。
食物繊維や水分、適度な油分とヨーグルトなどの乳製品。これを意識して朝食べるとさらに効果的です。
【オススメ食材】
・納豆
・黒豆
・玄米
・そば
・ごぼう
・れんこん
・さつまいも
・わかめ
・セロリ
・キャベツ
・こんにゃく
特に妊娠初期の人は、この中で食べられるものを探してみてください。
ヨガの呼吸法にチャレンジ!
腹筋が弱くて、腹圧がかけられないと排便もうまくいきません。
ヨガの呼吸法をすれば、体内循環もよくなり腹圧トレーニングにもなります。
また、便秘は腸の活動が鈍くなることが原因ですが、ストレスで便秘になる人も多くいます。
呼吸法は、自律神経のコントロールにもなりますので、心身共に調整できてとても良いです。
呼吸法『カパラバティ』は、ろうそくの火を勢いよく消すように一息で何度かに分けて息を吐く方法です。瞬発的に、腹筋を使うので最初は慣れなくて大変でしょうが、効果は抜群!!
1人でやるのは難しいなと感じる人は、動画を参考にしてみてください。
『呼吸法*カパラバティ』
お風呂に入ってお腹をマッサージ
体が冷えてしまうと、血行が悪くなり便秘を招きます。下半身の冷えは、とくにマタニティさんは大敵。
そんなトラブルを避けるために、まずは入浴。
熱すぎるお湯に入ると交感神経が働いて緊張してしまい、便秘悪化の原因になりかねません。
少しぬるいなと感じるお湯にゆっくり浸かると、副交感神経が働きリラックスできます。
入浴中に、おなかを手でなでながらマッサージしてみるのも良いです。
どうしても苦しいならお薬に助けてもらう
「妊娠中は、薬を飲めない」というイメージはありませんか?
ですが便秘の薬は、きちんと産婦人科で処方してくれます。
効き目は個人差がありますので、少ない量から飲んでみましょう。
強すぎて下痢をしてしまうと、逆におなかが張って辛くなる可能性大です。
もちろん、すぐに薬に頼るのはよくありません。
これまでの4つを自分でチャレンジしてみて、それでも大変であれば産婦人科で相談し、処方してもらいましょう。
日々の生活から改善するのがベストですが、無理して我慢すると悪化していきます。
我慢しすぎるとカラダにかたい便も溜まり、排便の際に切れ痔になってしまうかもしれません。
そうなると、悪循環で便秘と切れ痔の繰り返し。そうなる前に、処方してもらうべきです。
安心して、検診時に相談してみましょう。