産後のお悩みで多いのが尿漏れ。
なかなか人に相談しにくく、1人で悩んでいる人も多いようです。
そんな産後の尿漏れ解消に、ヨガはとても効果があります。
その理由をまとめてみました。
そもそも尿漏れの原因って?
妊娠中から産後にかけて起こる尿漏れの主な原因は、「骨盤底筋」と言われるインナーマッスルの筋力低下にあります。
骨盤底筋とは、文字からある程度イメージできるように、骨盤の底に付いている筋肉のことです。
この筋肉は身体の内にある「インナーマッスル」と呼ばれる筋肉なので、直接目で見たり触ったりすることはできません。
それほど大きな筋肉ではないにもかかわらず、役割としては膀胱や肛門、子宮の開閉をコントロールするというとっても大切な働きがある筋肉なのです。
どうして産前産後に尿漏れが起こりやすいの?
産前産後に尿漏れが起こりやすい理由としては、骨盤底筋が妊娠期間中に疲れ過ぎてしまうことにあります。
約10カ月にも渡って、子宮全体にかかる赤ちゃんの重さを骨盤底筋が支えているのです。
そんな状態では、もう筋肉は疲労困憊ですよね。。
先ほども書いたように、骨盤底筋は膀胱の働きもコントロールしています。
妊娠中は赤ちゃんの重みでつねに膀胱が圧迫されていること、骨盤底筋が疲れすぎていることが原因となって尿漏れが起こりやすくなります。
また出産後は筋肉がゆるみきった状態になっています。イメージとしては、ずっと負担がかかっていたゴムがそのまま伸びきってしまったような感じに似ています。この状態でもまた筋肉はきちんと働いてくれません。。
つまり妊娠中も産後もどちらにせよ、「骨盤底筋がちゃんと機能していない」ことが尿漏れの一番の理由なのです。
産後ヨガは尿漏れ解消のカラダ作りに最適!
産後の身体づくりをスタートする最初のステップは、この骨盤底筋群の機能を回復することから始めましょう。
ヨガの一連の動きの中でしっかりとインナーマッスルを刺激し、ヨガの呼吸法で腹部の内圧をコントロールしていきます。
それによってこれまで動きが悪くなっていた骨盤底筋を強化することができ、本来のレベルにまで回復させることができます!
もちろん一度ヨガを受けたからといって、いきなりものすごい効果が出るというものではありません。
定期的に受けることで、文字通り「身体」を「作っていく」のです。
始めは思った効果が期待できないことも…
以前記事にも書いたように、産後すぐは「リラキシン」というホルモンの影響を受けているため、
筋肉や靭帯がゆるみやすい時期でもあります。
産後すぐのヨガは効果がない?いつからはじめるかは妊娠前後のホルモンの影響が決め手
そのため産後3ヶ月くらいまでは、ヨガの効果を感じにくいこともあります。
ですが、身体の使い方や呼吸法など、確実にあなたのスキルアップになっていますので、頑張って続けましょう!
まとめ
妊娠~出産時期を境に始まった尿漏れは、尿骨盤底筋を正しくトレーニングすることで解消することができます。
産後のヨガの基本的な動きは、どれも骨盤底筋の強化を意識した構成になっており、身体作りの基礎としてインナーマッスルをしっかり動かすプログラム内容になっているものが多いです。
「いずれ良くなるだろう」と放っておくと、年齢と共に筋肉が衰えてきた時にも尿漏れが起こりやすくなります。
早めにケアすることで快適な時間を過ごせる身体になってもらいたいです。