マタニティヨガを通して無事に出産できたママさん達は、あまり間を空けずに産後のヨガを始める人が多いです。
それはヨガを通して出産でしっかりと身体の変化を感じられた方、出産前よりもよりキレイなプロポーションを目指したい方など理由は様々です。
そのために1日も早く、スタジオに戻って来たいと考える人も少なくありません。
そんな方は産後の身体の仕組みを知っておくととっても役に立ちます。
目次
産後の身体にはとあるホルモンが影響している
出産を通して、骨盤が大きく広がるのはなんとなくイメージできると思います。
では、なぜ出産時には通常の何倍も骨盤が広がるのか?
それは「リラキシン」というホルモンが大きく関係しているからです。
このリラキシンというホルモンは妊娠前後にしか体内から分泌されないという珍しいホルモン。
リラキシンという名前から想像できるかもしてませんが、妊娠中の様々な身体の不調をリラックスさせるホルモンなのです。
出産でより骨盤が広がるのはこのホルモンのおかげ
リラキシンは身体の緊張を緩和させる効果があるホルモンです。
実は出産時に骨盤が大きく広がるのは、骨盤まわりの強靭な靭帯をこのリラキシンが働いて緩めてくれているからなのです。
母体の変化って不思議ですよね。
リラキシンは出産したらすぐ終わるわけではない
無事に出産を終えるとホルモンの働きも役目を終えます。
ですが、産後すぐにピタッと止まるわけでは無いのです。
出産後のタイミングから徐々に分泌量が減っていき、完全にホルモンの分泌が止まるまでは産後から3ヶ月はかかると言われています。
ですから産後の3ヶ月間は、ホルモンの影響でいつもよりも身体が緩みやすい時期だと言えます。
タイトルの「産後すぐのヨガは効果がない?」という理由はまさにここで、
身体自体がヨガをしてもしなくても、ホルモンの影響を受けていることで緩みやすい時期だからです。
つまり、普通の時と比べて、産後すぐはヨガの効果が出にくいんですね。
3ヶ月間は準備期間にあてよう!
じゃあヨガをやっても意味が無いのかというと、そんなことはありません。
この3ヶ月間は、産後の身体作りの準備期間に当ててもらいたいと思っています。
現実問題、「じゃあ3ヶ月後からヨガを始めよう!」と言って、ちゃんと始められている人はほとんどいません。
育児による環境の変化や、慣れないことの連続で思っているよりも身体はボロボロのはず。。
そんなタイミングでは、3ヶ月後にヨガを始めようとのモチベーションはいつも間にやら萎んでしまうことになります。
モチベーションの差が今後の身体を左右する
こうなると、つねに自分のことは後回しの生活になってしまいがちです。
産後も女性としてキレイなスタイルをキープできるかどうかは、この早い段階でのケアへの意識が大きく左右すると私は思っています。
これまで多くのマタニティ前後の女性にお会いする機会がありましたが、取りかかるのが早ければ早いほど効果を実感してもらえる人が多いですし、モチベーションが高いです。
逆に「もう少し落ち着いてから」と考えている人は、実際にヨガを始めると、今の自分の現状にビックリして落胆してしまう人もいらっしゃいます。
モチベーションが上がってこないと、ヨガを続けるのって苦痛になってしまいます。それって誰の得にもなりません。
そうならないためにも、この3ヶ月はヨガを通して理想なスタイル、プロポーションを手に入れている自分を想像しながら、スムーズに続けられるように習慣付けをしましょう!
まずは週1でもいいので、計画を立ててヨガをやる、通う時間を作りましょう。