赤ちゃんが1歳前になってくると、そろそろ「おっぱいをあげるのをやめる頃かな」と思い始める人は多いですね。
卒乳の時期は人それぞれなので、どの時期がベストというのははっきり言ってしまうとありません。長く授乳をするメリットもあるので、それぞれのタイミングで焦らずに卒乳でいいと思います。
1歳までに卒乳?そんな決まりはありません
①1歳頃までにはおっぱいはやめないといけない
②母乳に栄養がない
③赤ちゃんが栄養不足になる
当時このようなことを言われました。ですが、私は気にせず3歳を過ぎるまで卒乳はしませんでした。
まず①1歳頃までにはおっぱいはやめないといけないということですが、母乳が出ている、赤ちゃんが飲みたがるのであれば自然にまかせてそのまま飲ませていいと思います。
いつまでもおっぱいを飲ませていたら甘えん坊になる、自立心がどうのこうの・・・と言う人がいますが私は全然信じていません。
むしろ3歳まで、いえそれ以上の年齢になっても愛情をたっぷりかけて育てることは大切です。甘やかしと愛情をたっぷりかけることはまったく別物です。
おっぱいをあげることで情緒が安定しているのですから無理にやめる必要があるとは思えません。
続いて②と③です。
母乳に栄養がない、鉄分不足で母子共に貧血になるリスクもある。そういう意見ですね。
これは離乳食で、足りないと思われる栄養分は補えばいいだけの問題ではないでしょうか。たとえば、ほうれん草のペーストなどで鉄分は摂れると思います。
1歳までに卒乳は完了しなくてはいけないという決まりはない、無理に卒乳する必要がないということは心にとめておいてください。
卒乳を決めたら予定を立てること
本来、卒乳というのは赤ちゃんが自然とおっぱいをほしがらなくなる頃に自然と離れることを言います。赤ちゃんが欲しがるのにあげない、忘れさせるという方法は卒乳ではなく断乳の部類ですね。
断乳と卒乳は似ているので同じようなものだと思われる方もいますが、全然違うものです。ママが卒乳を考えても、赤ちゃんが頑なに嫌がったら、それはまだ卒乳のタイミングがきていないと思っていいのではないでしょうか。
ですが、ママが「おっぱいやめようか?」と問いかけて、理解をしておっぱいがなくても大丈夫なのであれば、それは卒乳の時期がきていたということだと思います。
そろそろ卒乳かなとママが思ったのであれば、大まかな予定を決めておくといいと思います。いきなり「やめます!」では赤ちゃんも辛いし、ママだって母乳が出ている間は胸が張って痛くて辛いです。
大まかな予定とは徐々に回数を減らす、昼の間は授乳をしない、夜だけあげるなど大体の目安です。1カ月ずつ少しずつ進めてもいいし、赤ちゃんが夜だけでいいというのならいきなり夜だけ授乳にしてもいいと思います。
断乳とは違いますので、もしも回数を減らしていても赤ちゃんが嫌がったらまた元のペースに戻すということを繰り返してもいいのではないかと思います。
少しずつ減らしていけば、母乳の出る量ももだんだん減っていくので胸ががちがちで痛い!というトラブルは避けられます。
長い期間の授乳のメリット
最後に卒乳を考え始めたママに、長い期間の授乳のメリットもお伝えしておきたいと思います。
まずは赤ちゃんにとって、授乳というのは一番安心できる時間であり、リラックスできることだということ、ママからの愛情をもらっていると感じられます。ですので、情緒も安定します。
そしてママの体にも良いことがあります。それは授乳期間が長い人ほど更年期が軽くなる傾向にあることです。
現在20代、30代ならばまだまだ更年期のことなんて考えたりしないと思いますが、誰だって確実に更年期といわれる年代はきます。更年期はひどい人になると、体調も悪く寝込んだり、また精神的にイライラして周りにヒステリックになる場合もあります。
そうかと思えば「更年期なんていうけどまったく何もなかった」と言われる年配の方もいます。できることなら、更年期に辛い症状が出ないといいなと私も常に思っています。
なので卒乳を考えたからといって急いで完了させようと焦る必要はないと思います。徐々にゆっくりペースで進めて、母子共に無理のない卒乳をしてくださいね。