妊娠8カ月からはいよいよ妊娠後期になります。この時期は急激にお腹が大きくなり、胃が圧迫されている感じがして息苦しくなったりします。
食欲が増して体重増加する人もいますが、食欲が減ったり、むかむかしたり、なかには吐き気で辛い人もいます。後期つわりと言われているものですが、ある程度で我慢できる人もいれば産む時まで悩まされる人もいます。
原因と症状、また対処法について説明していきます。
目次
妊娠後期の吐き気の原因
妊娠後期の吐き気の原因で考えられるのは以下の3つです。
①妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
②嘔吐下痢など何らかの病気
③後期つわり
順を追って説明していきます。
①妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
症状としては
・むくみ
・高血圧
・尿たんぱく
というのが主なものです。
妊婦検診で異常がないかきちんと調べているはずです。なので、数値に異常がなければそこまで深刻に心配はしなくても大丈夫でしょう。
②嘔吐下痢など何らかの病気
吐き気のほかに下痢がある、熱がある場合は、嘔吐下痢、感染症、風邪など病気の可能性もあります。気になる場合は自己判断で「後期つわりだろう」と決めつけず病院にかかってくださいね。
③後期つわり
妊娠後期の吐き気で一番考えらえる原因は後期つわりだと思います。大きくなる子宮に胃が圧迫されて胃痛、胸やけ、げっぷ、吐き気、食欲不振などに悩まされる状態です。
私自身も7カ月の終わり頃くらいでしょうか、椅子に座ってパソコンの画面を見ていた時にきゅうに胃が重苦しく圧迫されている感じになりました。
妊娠中というのはいつでもある日突然に新しい症状が出てきては悩まされるものだとつくづく思います。つわりが終わり安定期がきてほっとしていました。比較的体調のいい日が続いていたら、今度は後期つわりがやってきたというわけです。
私の主な症状は、胃が圧迫されて息苦しいというものでした。げっぷや胸やけはありませんでしたが、食欲は落ちて、夜の食事は梨やトマトばかり食べていました。無理をして油っこい肉などを詰め込んでいたらきっと吐いていたでしょう。
妊娠後期の吐き気、対処法は?
子宮が大きくなることにより、胃腸が圧迫されて結果的に吐き気につながるということはおわかりいただけたと思います。
個人差はあれど、妊婦さんが大体感じる体の症状ですので不安になることはあまりありませんが、不快な症状を何とかしたいと思いますよね。初期のつわりと同じく、薬などがあるわけではありませんが、ある程度気をつけて生活することによって改善していくことは可能です。
気をつけることは主に2つです
①消化の良い食材を選ぶ(繊維質は控える)
たとえば油っこいものを食べると腹持ちがいいですよね。腹持ちがいいということは消化に時間がかかるということでもあります。胃が苦しい時に消化でさらに酷使するなんてますます胃は疲れてしまいます。
なので、消化のいい食材で胃腸の負担を最小限にしてあげましょう。吐き気がある時は繊維質のものは食べない方がいいでしょう。なぜかというと、繊維質のものは消化しにくいからです。それも気をつけましょう。
②食べる量を減らし、回数は増やす
胃が圧迫されているので、通常より小さくなっていると考えてよいと思います。一度に食べる量をこれまでより減らして、そのかわり回数は増やすというのはいい方法です。
一日の摂取総カロリーは同じなので、赤ちゃんに必要な栄養はしっかり摂れるというわけです。また胃への負担も減ると思います。
病院にすぐに行った方がいい場合
後期つわりによる吐き気ではなく、すぐに病院に行った方がいい場合もあります。
以下のような症状がある時です。
①下痢
②尿の量が少ない
③喉が渇き頭痛がする
これらの場合は後期つわりからの吐き気ではなく、脱水症状が起きている可能性があります。
私の経験では妊娠後期の吐き気は初期のものとは少し違いました。初期は胃痛、頭痛、吐き気と3セットでした。
後期は
ゆるやかな気持ち悪さ
我慢できる車酔い
寝込むほどではないけれど不快感がある
とこんな感じで我慢できる体調不良というレベルです。ですから水下痢、頭痛などがあったら、それは別の病気の可能性が高いのですぐに受診してくださいね。