妊娠後期、むくみで悩む人は多いと思います。困るのが検診時の体重測定ですね。水分をため込むので簡単に体重が1、2キロ重たくなってしまいます。むくみなのか食べ過ぎなのか先生にはわかりませんから、体重が増えてますよと怒られる羽目になります。
単純に塩分の強いものを食べてむくんでいる場合もありますし、妊婦さん特有のむくみの場合もあります。なぜ、妊娠後期むくみやすいのか?その原因とマタニティヨガを通しての解消法をまとめてみます。
目次
妊娠後期のむくみの原因
妊娠後期のむくみの原因は一言で言ってしまうと「血液量の増加」です。
この時期は自分だけでなく赤ちゃんの体も大きくなってきていて、通常の体より血液量が多くなっているのは理解できると思います。何しろ、自分だけでなくもう一人の人間、赤ちゃんがお腹にいるのです。
赤ちゃんの体の分の血液もあるのですからこの時期、貧血になりやすかったり、体が重かったりは当然といえば当然ですね。
循環の悪さを改善したら・・・
とあるママさんは妊娠後期のむくみがひどくて、マタニティヨガを受けにきた方もいます。
沢山食べているわけではないのになぜか体重がどんどん増加してさすがに検診の時に「おかしいね」となったそうです。その方はマタニティヨガを繰り返すうちにおしっこが大量に出たそうです。そして一気に2キロ体重が減ったそうです!
それはどういうことかといえば、2リットルもの水をため込んでいた、むくんでいたということです。さすがにビックリしたと言っていました。おそらく体中の血液循環が悪くなっていたのでしょう。
そんな経験を耳にすると、「妊婦さんの体って本当に負担がかかっているんだな」と感じます。
むくみが出ているとこんな感じです
自分が今むくみが出ているのかどうか、簡単ではありますがセルフチェックする方法はあります。
指輪がきつく感じる
一番わかりやすいのが、いつもつけている指輪がきつく感じる、外れないなどではないでしょうか。むくんでいることに気がつかずに指輪をつけっぱなしにしていてとれなくなってしまい、分娩室で泣く泣く指輪を切って外す羽目になったママさんがいた話もあるくらいです。
大切な指輪がそんな風になったら嫌ですよね。。だから妊娠後期に入ったら外しておいた方がいいですよ・・・周りのママさんに話しているのを聞きました。毎日外れるかどうかチェックすることでむくんでいるかどうかもわかりますね。
顔の腫れ、足先のだる重さ
朝、起きた時など鏡で顔を見てください。なんだか丸い、二重瞼の幅が広く感じる場合などはむくんでいる可能性があります。
また足先がだるいとか、ソックスを脱いだら痕がクッキリついているとか、いつも履いているジーンズがパツパツなどでもむくんでるか大体わかりますよ。立ちっぱなしでいると夕方になるにつれ下半身が太くなっていくのでわかります。
むくみ、効果的な解消法は?
原因も症状もわかっている、じゃあどうしたら改善できる?って思いますよね。100%むくみがなくなる!とは言えませんが、ある程度自分でケアして防いでいくことは可能です。
①足の位置をあげる
寝転がって足をイスにのせるなどして心臓より高い位置に足をあげること。ですが後期の妊婦さんは仰向けにはなれません。横向きに寝て片足ずつクッションや抱き枕に乗せてあげるなど無理のない形で試してみてはいかかでしょうか。
②冷やさないこと
体が冷えていいことは何一つないといえます。冷える=血行が悪いことですから当然むくみの原因になりますよね。
③足のマッサージ
足裏などぎゅっと押してあげると気持ちいいものです。足裏のツボマッサージを受けると老廃物が沢山流れます。自分でする場合は特に風呂上り、寝る前に自分で簡単にツボを押したりふくらはぎをさすったりするだけで翌日足がすっきりします。
④歩いてふくらはぎを鍛えよう
ウォーキング、散歩をして、ふくらはぎの筋肉を育ててあげてください。第2の心臓とも言われていますよ。よく歩くと全身の血行が良くなりますので、むくみだけでなく肩こりもなくなります。
⑤塩分の強いものは摂りすぎないこと
塩分が強いものを食べると、体の中の濃度を一定に保つため水分を多くため込んでしまうことになります。味つけは薄目にするのはもちろんですが、醤油など調味料などもかけすぎないことが大切です。知らず知らずのうちに一日に結構な量の塩分を摂取している場合があります。
これらはマタニティヨガの得意分野です
⑤の塩分を控えること以外は、マタニティヨガを行う上で解消されるものばかりです。マタニティヨガでは一連の動作の中で、全身の血流を流すことを目的としています。
全身の循環を良くするには、5分、10分だけのストレッチより、やはり30分以上呼吸を整えながらリラックスして身体を動かすことが効果的です。マタニティヨガの環境はこれらを充分に満たしてくれます。
むくみでお悩みの方は、ぜひ1回の時間をかけながら全身の循環を高める努力をしてみてください。