妊娠5カ月頃くらいから、お腹の張りを経験する人は多いと思います。妊娠後期に入りますと、さらにお腹は大きくなり、歩きにくくなり動くのもフーフーと息切れします。
お腹に何キロも重りをつけて歩いたら当然疲れます。妊娠中は徐々に重くなっていくのでわかりにくいのですが、すごく重たいものを常に抱えて運んでいる状態です。そんな時にお腹の張りがくると立っていられらないほど苦しいし、とても不安になりますよね。
事前に「こういうこともあるんだ」と情報を頭に入れていたらすぐに対処できるので安心だと思います。
目次
お腹の張りの原因とは?
妊娠後期のお腹の張り、中期に比べてお腹も大きくなっているのでその分痛む範囲も広いせいか不安で怖いです。「張り」といいますが、実際は多くの人が「カチカチ」になるという感じと言います。
お腹がカチカチと固く縮んでいくかのようなイメージです。別にズキズキ痛むとかはなかったのですが、「うー」とうずくまりたくなるようです。しばらくじっとしていると徐々にお腹が柔らかく戻ってくるのを感じてほーっと一息つく・・・そんな感じです。
お腹の張りの原因は大きくみると3つに分けることが出来ます。
① 身体の疲労感
一日中歩きまわった、外出する用事、家事など立ちっぱなしだった・・・など。筋肉が疲れてくると全身の血行が悪くなので、お腹が張りやすくなります。後期になればゆっくり歩いていても息切れします。
② ストレス
①の身体的とは違って、精神的な疲れです。妊娠していない体であっても、精神的に辛いこと、嫌なことがあると頭痛や胃痛がしたりお腹を壊したりを経験したことがある人は多いと思います。
妊娠中なら、なおさらのこと。そしていつもよりももっとデリケートになっていることも忘れてはいけません。すとレスもまた身体の緊張を生む原因になります。女性は我慢しやすい傾向にあり、知らず知らずストレスがたまっていることが多いと言います。
③ 乳首の刺激からくるもの
妊娠後期になると、出産後の授乳に備えて乳首のマッサージなど勧められて励む人もいるかと思います。実はその時の刺激により子宮収縮を促してしまうホルモンが出るため、結果的にお腹の張りを招いてしまいます。
もし乳首のマッサージをしている人は、体調を見ながら程々にしましょう。
お腹の張りが出たら?
原因がわかって、十分気をつけているつもりでもお腹は張ります。しかし、そういうものだと思っていれば、いざ張っても冷静に対処できるものです。
お腹の張りが出たら、外出先でも自宅でもとにかくじっと安静にして呼吸を整えましょう。外ならベンチやイスを探して座る、なければその場にじっとするだけでもいいと思います。徐々に張りが収まるのを待ちます。自宅でしたら、横になって体を休めるのが一番です。
お腹の張り、改善策は?
お腹の張る回数を少しでも少なくするために日々の生活で気をつけることがあります。
血行不良にならないようにする
お腹の張りは筋肉や内臓の収縮が原因で起きるので、冷えているとなりやすいのです。妊婦さんの体はとくに冷えやすいので気をつけてください。エアコンの効いたところへ行く時、寒い時などはおりもの、巻き物などで調節して工夫しましょう。
便秘に注意する
お腹に不必要なものは溜めないことです。無理に出そうといきむのは良くありません。自然に出るように、水分補給をする、食事に便通が良くなるものを取り入れる(バナナ、ヨーグルトなど効果的ですよ)など日頃から気をつけることです。
運動をする
お腹が大きくなってきて億劫だからとごろごろしてばかりではダメです。疲れない程度に歩く、家事をするなど運動も大切です。便秘の原因に運動不足というのもあります。
歩くことは全身運動で血行が良くなります。冷えやすい人こそ運動は大切です。
マタニティヨガに期待できること
マタニティヨガでは、呼吸と適度なストレッチを繰り返して、時間をかけながら身体全体の緊張を解いていきます。上記でも説明したように、身体と心の緊張がお腹の張りを生む大きな要因です。そのため、お腹が張ってもパニックにならないように正しい知識を持ちましょう。
マタニティヨガではお腹だけを見るのではなく、全身をしっかりリラックスさせることでお腹の張りを解消していきます。全身を通して見るメリットは、再発予防の効果もあり、体質改善が期待できます。
※すぐに病院に行く場合の症状
単なるお腹の張りではないと思われる場合もあります。以下の状態の時はすぐに病院に行きましょう。
- 1時間以上、張りが収まらない
- 痛み
- 出血
これらは切迫早産、早産の恐れありです。通常のお腹の張りではないと感じたらすぐに病院に行きましょう。